Experience私の経験から学んだ
真のカウンセリングとは
カウンセリングをする上で、私が大切にしている考え方について、体験談をもとにお話いたします。
私は病院や学校でカウンセリングを行っていた20年ほど、クライアントさんの“悩み”を解決するための精神療法を頑張ってきました。
私の中で転機になったのは、2014年。原因不明のめまいでそれまでの当たり前の生活ができなくなった時でした。これといった問題もなく、悩みもなかった自分が、原因不明(医師にはストレスでしょうと言われました)の病気で、それまでの生活ができなくなってしまったことがとてもショックでした。それまでは心理学の本ばかりを読んでいた私でしたが、自分の現状を変えるヒントが欲しいと、自己啓発本、ビジネス書、時にはスピリチュアルの本も読み漁りました。多読していくうちに、それらが「ポジティブ心理学」と呼ばれる、健康な人がよりよく生きる心理学を参考に書かれていることが多いことに気づきました。
それから、まずは私自身が、それらの要素を取り入れた生活に変えていきました。それまでも、心理学を学んだおかげで、悩みや心配事の少ない生き方はしてきましたが、自分を幸せに、快適に、自分らしく生きるということに、真剣に取り組んではこなかったのです。このことに気づき、自分が自分らしく幸せに生きることにフォーカスをしてから、私の生活はどんどん変わっていきました。それまで自分を囲っていた枠が外れ、自由になって行くのを感じました。
それからです。それまでの定型通りのカウンセリングに、それらの要素を入れたスタイルでカウンセリングをするようになりました。すると、クライアントさんたちの幸福度に、変化が現れてきました。その時、問題を解決することと、幸せを感じるということは、同じ線上にあるのではなかったのだと、気づきました。
悩みがなければ、問題がなければ幸せだと思っていたのが、実はそうではなかったということは、当時の私には発見でした。ただ、問題を解決した後もカウンセリンングを継続することは、医療の場では難しく、限界があります。ですから、私は自身のこころサロンをオープンし、問題の解決の先にある、それまでとは違った、自身の幸せに向かう生き方を手に入れるところまでをサポートできるサロンを創りたいと、2018年にサロンをオープンしました。
こころサロン創ではこれからも、問題や悩みを解決をする従来の心理療法に取り組みながら、ゼロからプラスの部分である「自分らしく生きること」にも同時に取り組めるようカウンセリングをしていきます。