ソーイングとセラピーの相互作用
なぜカウンセラーがソーイング教室をやるの?よく訊かれます。一見なんの関連もないように感じるこのソーイングとセラピーの2つ。実は相互に関係しているのです。
ソーイングセラピーは、私が臨床心理士として働きながら、趣味の洋裁教室を9年開催した中で、ソーイングをすることが心のケアや、自己肯定感を高めること、家族関係をよりよくしていくことに役立つことに気づいたことから始めた、オリジナルメソッドです。はじめは自分と自分の家族のために始めたソーイングでしたが、それは私にとって、大きな変化になりました。
ソーイングセラピーの中では誰も、誰かを批判したり、否定することがない安心できる時間が流れます。自分のことを話し、人の話に耳を傾けることは自分自身を見つめる、気づきの多い時間になります。この2つのソーイング×セラピーの相互作用で、臨床心理士の私がやるからこそのソーイング教室は、ただ作品を作るというだけではない、こころをケアし、自己肯定感を育てるセラピーとなります。そして、ママの自己肯定感の高まりは、ママ自身が自分らしく生きることを可能とし、それは良好な親子関係や子どもの心の健康へも作用していくのです。